斫りを出さない溝板の小ワザ

型枠大工の皆さん このブログをご覧の皆さん こんにちは

独立柱の拾い出しをしましたら両方大面になってしまい

小っ恥ずかしい思いをしました 隈元建設のヒカルです

さて、今回は溝板の建込み時に斫りを出さない小ワザについて

お伝えしたいと思います

おっと!ここで型枠と無縁の方に恒例のご説明タイム!

斫りって一体何なの?と言う疑問にお答えします

そもそも型枠屋さんのお仕事は型枠という木枠を作り

そこへポンプ屋さんよって生コンクリートを流し込まれるまでが

型枠屋さんのお仕事です

しかし、その作業は全て人間の手によって行われます

当然、人為的なミスも出ます(ちょっと建込んだ板がズレてるであるとか)

しかしそれは生コンクリートが固まり、型枠を解体するまで分かりません

そして、型枠解体屋さんが型枠を取り外し

現場の監督さん達のチェックが入ります(コンクリートに歪は無いか等)

その監督さん達のチェックの際

「あ…!ここズレてるやーん!」や「おいおい!歪んでるぞ!どうすんねん!」

と、なりましたらその補修の為に現場に参上するのが斫り補修屋さんです

そして、斫り補修屋さんが我々型枠屋のミスを修正していきます

そして、その修正に係る補修費は型枠屋さんが被ります イヤァァァ…

それは請負金額からしょっ引かれ

補修費の金額が大きければ大きい程

型枠屋さんの損失は大きくなり

我々型枠屋さんのお仕事のお駄賃が減ってっちゃって

生活苦しくなっちゃって晩ご飯のおかずが減っていきます

なので、型枠屋さんの聞きたくないワード№1の言葉が『斫り』

と言う訳なのです そこで今回は我々の天敵『斫り補修費』を

削減する為の小ワザをお教えします

型枠大工の皆さんは溝板の建込みの際

下の写真の溝板をご使用になられているかと思います

しかし、隈元建設(以下、クマケンと言います)では

このサイズの溝板を使用しております!

あれ?ちょっと細くない?と思われた方もいらっしゃるでしょう

そうです!細いです!フフフ 何故って?それには理由がある!!!

通常、溝板の建込み時には下記の写真のようにされているかと思います

スラブベニヤの上にポリバタを置き その上に溝板を設置

裏面はこんな感じ

この部分が肝心要です!

通常、溝板とパネルの前面をしっかり合わせて建込みます

ここがね、皆さん ズレているとね、斫り補修の原因になるんです

歪んだパターンがコレ!

歪んでいる事に気付かず、ここまま建込んでしまって

生コンクリート流し込みますと

こんな風になっちゃいます

パネルが出っ張るので溝板の前部分のコンクリートに

段差が出来てしまいます そしてココを斫られます

ではここでクマケン使用の溝板(斫りの出にくいバージョン)で

建込んでみましょう

パネルを溝下まで落とし込みます

裏はこんな感じです

そうしますと…ほら!見て下さい!

生コンクリートを流し込んでも斫りナッシング!!!

完璧です… グッバイ補修費!!!no more斫り!!!

またこの溝板は1㎡=◯◯◯円という価格設定ですので

通常のデカ溝板よりクマケンバージョンの溝板の方が

安く仕入れることが出来ます

つまり、こういう事!この方法を取り入れることによって

  • 溝板の仕入れコストが低減される
  • 溝部分の段差がなくなり斫り補修費が削減される
  • 型枠解体屋さんが解体時バラし易く溝板の使い回せる回数が増える

という利点が増えます

皆さんも是非この戦法を取り入れてみて下さい!


隈元建設の八代亜紀『ヒカル』。 私がブログ書いてます。 型枠大工さんを応援しちゃい隊 隊員ナンバー#001

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