ロール釘も多種多様

型枠大工の皆さん 型枠なんか全然関係ナッシングな皆さん こんにちは

ここ最近、カラシ色のニッカボッカを着ている大工さんを見かけない

隈元建設のヒカルです

さて、今回のテーマは釘です

また更に釘を深く突き詰め、ロール釘に的を絞ってお伝えしたいと思います

皆さんのご厚意によって生かされております

隈元建設(以下、クマケンと言います)では、

下記の写真でお分かりになりますように数種類の釘を適材適所で使っております

え?何ですか?ブレていて見えにくい?

申し訳ありません 実は撮影日 ヒカルは空腹で今にも死にそうになっておりました

その為、今回の写真は全体的に若干ブレています

因みにクマケンではかなり古臭いデジカメを使用していますので

手ブレ防止機能などあるハズもなく…

ところで、ロール釘って何?と思っている型枠屋さんと無縁の方の為に

ちょっとだけご説明

ロール釘とはエア釘打ち機と言う工具で打てるように機関銃の弾のように細いワイヤーでグルグル渦巻き状になっている釘の事でございます

現場ではパネルや桟木に向かってバシュン!バシュン!と空気圧でエア釘打ち機を使って釘を打込んでいくのです 

これが結構 カ・イ・カ・ン…! by薬師丸ひろ子 ちょっと古いですか?

さて、話を戻します

ではこの釘達がどう違うのか お話ししていきましょう

一番左の写真がコレ

N-45の頭の小さいタイプでございます

そして真ん中の写真がコレ

N-45の頭のデカいタイプでございます

一体何が違うのか 分かりますか?

エッヘン、ではお伝え致しましょう

それは釘の頭の大きさです!!!

え?それだけ?だから何?

と思われたアナタ そう、そこのアナタ!!!

これからでっせ!聞きなはれ!!!

型枠とはそもそも

生コンクリートを流し込む為の枠組みを作る作業(型枠支保工組立と言います)

そしてコンクリートが固まればその枠組みを外さなければなりません

それは型枠解体屋さんのお仕事になるのですが

その際、先述致しましたN-45の頭の小っちゃいタイプでは

釘仕舞いと言って板に刺さっている釘を外して行く作業の時

めっちゃ面倒臭いんです!

たまにペキッと釘が折れたりもします!

解体屋さん うへぇ…ってなります

しかし、N-45の頭の大きいタイプではそれがありません

能率も良くなりますし、何より釘が板から抜けにくいです(頭がデカいだけあって!)

また、一番右の写真がコレ

N-65と言いまして一番サイズの長い釘になります

こちらはパネルを建込む際に使用します

そして…、お待たせ致しました

こちらが本日の主役になります

紳士 淑女の皆さん!それでは今、満身創痍で登場です

大きな拍手でお迎え下さい!!!パチパチパチ

分かりますか?分かりませんか!?

今度見なくちゃいけない部分は頭じゃありませんよ!

棒の部分!そう!気付いてきました?

実はスクリューってます!捻れています!!!

発表しましょう これがN-50スクリュータイプです!!!

高層マンションの持ち上がり現場にはコレが最適です

何故ならパネルから抜けにくく パネルをボロボロにしません!

素晴らしい~!さすが捻っただけあるね!

頭の部分が大きいのでバラす(解体する)時も楽ちんポン!

しかし、1つだけご注意が…

N-50は50mmまでの小さい鉄砲(エア釘打ち機)では打てません!あちゃー

50mmまでの小さい鉄砲は頭の大きな釘の頭部分が入らないからです

もし今度鉄砲が壊れちゃったりして

新しい鉄砲の購入を検討される時には

そういう事を踏まえてご検討されると良いですね!

ちなみにNシリーズ(私が命名)の釘の大きさは以下の通り

32mm 38mm 45mm 50mm 65mm

また、工具を使わず打つ用の釘はバラ釘(丸釘)と言います

ココまで読んで下さった方には

じゃ何で皆N-65(頭の大きい釘)が打てる釘打ち機を最初から買わないの?

と疑問を持たれている方もいらっしゃるかと思います

実は50mmまでの鉄砲の方が65mmまで打てる鉄砲と比べて軽い&安いのです

やっぱり毎日打って打って打ってしてますと少しの重さでも苦になっていきます

道具は軽いに越したことはありません

また利便性については上記の通りでございますが

費用の面から致しますと一番安いのはN-45の頭の小さいタイプです

少々不便でも安いのが1番!材料ですからね!そういう方もいらっしゃるかと思います

分かります 分かりますとも…

この工事単価の安い時代にお金かけれませんもんね!

しかし、臨機応変に対応出来ることもまた大事な事かなと思います

クマケンでは高層マンションにはN-50スクリュータイプ

5階建て程度の現場の加工はN-45頭の大きいタイプ

基礎の加工にはN-45の頭の小さいタイプ

ってな感じに使い分けております

やはり型枠屋は叩いてナンボ 叩いて叩いて叩く…(型枠を組み立てるの意)

その状況の中でいかに効率よくスピーディに精度良い仕事をするか(安上がりで!)

お金に余裕のある職人さんはまたもやコレも1台は50mmの小さい鉄砲、もう1台は65mmの大きな鉄砲という具合に二刀流しちゃってますからね(鉄砲に釘を仕込む手間を省いています)

そういう事を突き詰めていきますと

やはりこういう小さな無駄を少しずつ削減する事も

研究する価値アリだと思いますね!

クマケンHPにも掲載中 ご興味ありましたらココをクリック!


隈元建設の八代亜紀『ヒカル』。 私がブログ書いてます。 型枠大工さんを応援しちゃい隊 隊員ナンバー#001

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