もしも型枠屋さんがトラックをオーダーメイドで作ったら

型枠屋の皆さん このブログをご覧の皆さん

壊れかけのパネルで作った箱に入ってる金物を

リフトで運んでいましたら

下ろす際にバキッとやって壊してしまいまして

中身のフォームタイがズザーーーっと流れ出てしまいました

隈元建設のヒカルです

さて、今回はお題の通りトラックのお話です

我々 型枠屋にとってトラックは重要度の高い必需品

例えば土建屋さん等よりも走らせる頻度はとても高いです

そして出来れば新品のトラックをいつかは導入したい

これは型枠屋における全ての若手のホープの夢の1つかと思います

型枠とは無縁の方にどのように型枠大工が成長を遂げていくかという事を

シンデレラ的なサクセスストーリー風にご説明しますと

(過程は十人十色ですから一概には言えませんが)

最初はペーペーだった坊主的なメンズが

そのうち成長して一人前の職人扱いを受けるようになり

そして更に成長し職長なんかをこなすようになり

そしてそして更に成長し常用で入ってた工務店から卒業し

その際「俺 ***さんについて行くッスよ!」とかいう若手を何人か引き抜き

(引き抜かれた方はたまったモンじゃないですが

ついて行くって言うなら仕方ない…

でもヒカルは心が狭いのでクソ!クソ!って内心めっちゃ思います)

手間請けをするようになり

更に更に成長しちょこちょこ材料を持ち出し

倉庫なんかも用意しちゃって

材工請けなんかやり出しちゃったりする…

そんな頃には中古でトラック買っちゃったりする

(最初は誰でもお金ないので

中古からお始めになるのが一般的です ウチもそーです)

そして請負高も段々多くなり 大工工事業の許可も取っちゃうか

いっそ個人から会社起こして法人にしちゃうかってなりまして

そして更に倉庫の面積も広げちゃって

所持する材料も徐々に多くして

そしてそんな頃 こう思いだし始める!

「トラックも新車で1台欲しいよなー」

そう!そうなりますねん!分かる 分かりますとも!!!

そしてそんな頃にはトラック関連の雑誌や

サイトなんかを暇さえあれば眺めるようになるんだ…

そんな時、このブログを是非参考資料の1つとして見て頂きたい

そう思い今回は筆をしたためております

そもそも新車で大型車を買うとなりましたらこれはもう既製品は売っていません

「買いまっせ!」とディーラーさんに宣言したと同時に受注制作になります

いわゆる オーダーメイドです

隈元建設(以下、「クマケン」と言います)でも自社のトラックを

オーダーメイドで作成するとなった時には色々と打ち合わせを重ねたモンです

平ボディにするか ユニック付けるか

車体はロングか ショートか ミドルか とかね

でもこれが結構悩む そしてもがき苦しむ

「どうしよう… どっちがいいんや…

皆どうしてんのかな… ちょっと誰かに聞きたいな

何でそれにしたん?とかもめちゃ聞きたいな!!!」

そう!こんな気持ちになるんです

ですので そんな「新しいトラック買っちゃいたいけど

参考に誰かどういう過程でどんなオプションを選び

それを具現化していったのか俺に教えてくれよ!」と思っておられる

迷える子羊型枠屋社長様の為に

クマケンが実際に初期打ち合わせの段階からどのように考え

作り上げて来たのかを 今回はお伝えしちゃいます

では行きまっせー

ポイント1.鋼管差し込み口は60角仕様に

この穴はサイズ指定&丸穴・四角穴選択可能ですから

ご自身の会社で使用されてます鋼管が

ジャストマッチするサイズにしておきますと とても便利です

クマケンでは基本60角鋼管を使用しておりますから

それに合わせてサイズを決めました

日頃は60角のまぁまぁ綺麗そうなのを選出して

スポッてはめて 60角用クランプ上に取り付け

紐通しで資材を運んでいますよ

万が一、煮崩れ起こしてこの鋼管が曲がっちゃっても

また手持ちの新しい(ちょっとキレイめの)鋼管を

差し替えればいいだけですからね

ポイント2.車台下部にはカゴ

やっぱり現場搬入の時のことを思うと

荷縛り用の帯だけじゃなくて

安全帯やヘルメット等も置ける場所が欲しいですよね

クマケンでは下部に取り付けたカゴを

それらを入れる為に利用しています

ポイント3.ユニック部の積載量表示

そもそもユニック自体、必要か否か悩まれると思いますが

もし付けるんであれば積載量が表示される

メーターみたいなのがありますから

それも一緒に付けられますと

過積載防止に大変役立ちますよ

特に我々型枠屋は鋼管関係を運ぶ事も多いので

あんまり嵩高がなくても意外と

「え、もうこんなにキロいっちゃってんの?」

ってなる時もしばしば…

だからって毎度の運搬で

「えーっと、鋼管1本***kgだから…」

とか考えてるヒマは恐らく無いと思います

ぶっちゃけ クマケンにはありません

現場の搬入時間やピストンで何回走らすかとか

考えてますと積み込む時間は1秒でも節約したいですし

積み込み終わったら「さぁ行け!さぁさぁさぁ!」

って感じで早よ行け感 満載です

ポイント4.煽り部はステンレス製で滑り止め加工

これねー、地味ですけどやっぱ役立ちます

ホント ちょっとの事なんですけど

この滑り止めが付いてます事によって

ズルっと滑ったり転落したりの際に

大難が小難に 小難が無難になります

またステンレスで製作する事により

サビ防止効果がマジ半端ねぇです

やっぱり見た目も大事ですからね!

ポイント5.いつもそこにはバックモニター

ハイ 普通に便利です って言うか安心します

クマケンは関西の会社なんですが

特に京都の現場での搬入なんかはとても神経を使います

とにかく狭い!(出入り口が)そんな現場ザラです

勿論合い判で誰か後ろに立たせたりしますが

さらに+α的な要素としてバックモニターがありますと

より一層安心材料になりますよ

ポイント6.エアサス完備

ハイ、これね すんごい重宝しております

特にクマケンは資材販売もやってますから

山手に倉庫を持たれております型枠屋さんへ

買って頂いたお荷物を届けに行く際等に

鋼管満載で坂を上がろうとしますと

上がらんでしょーね エアサスなかったら!

って時が実際ありますからね

ポイント7.回送車仕様

回送車って言う表現が適切なのかちょっと不安ですが…

結局はこういう事!

時々見かけられますでしょ?車体上がるヤツです

この仕様にしますメリットと言えば

リフトや軽トラなんかの重機系も楽勝で運べる点でしょうか

クマケンでは加工場と資材置き場が分かれておりまして

両敷地にリフトも置いてはおりますが

時々「ちょっと今日加工場リフト1台じゃ足りんわ!

資材置き場の方からもう1台持ってきて!」

という事態に陥ります

そんな時 回送車仕様ですと大変ご活躍されます

ポイント8.三日三晩考えあぐねたフック部

これね 見て下さい実物を

因みに一般的な荷台のフック部は四角です

ちょっと変わってますでしょ?ウフフ 訳がある!

荷締めロープは輪っかタイプと引っかけるタイプがございますでしょ?

通常のフック部ですと 輪っかロープ単体では引っかからないから

鉄筋の棒をストッパー代わりにして固定しますよね

でもクマケンスタイルのフック部なら輪っかタイプはココに

引っかけるタイプはココに

クイっとやってしまえばそれで完璧です

これが大変便利

ポイント9.荷台のライト

これは好みあるかと思いますが

クマケンでは付けました

最終の現場搬入終わって倉庫到着したら午後6時

でも明日の朝一にも搬入予定あるから

今日は宵積み(明日朝一でトラックが走れるように

今日中に積んでおくことを宵積みと我々は呼んでます)

でも、もう真っ暗やで…って時 助かっております

以上ですかね…

後はポイントと言うほどでもないですが

ここら辺りは全て錆止め塗装をしております

要るっちゃ要るし 要らんっちゃ要らんカモですが

妻とトラックはやはりいつまでも綺麗でいて欲しい…

みたいな気持ちでね!

それと、クマケントラックは荷台部分へのハシゴ

さらにステップなんかもオプションで付けましたね

お若い方なら煽り部から勢いつけてヒョイでしょうが

やはり年を重ねるごとに足腰辛くなりますからね

運転手の高齢化に備えて…なんちゃって

でも安全面で行きますと

やはりあればあるに超した事はありません

落下のリスク度が低くなりますよ

以上でこのブログは終わりです

予想以上に長文のブログになっちまいましたね

これはあくまでクマケンではこうであったと言う話で

絶対それがお勧めとは断言出来ませんが

皆様が新車導入をご検討される際には

へー こんな考えもあんねんな的に思って頂けましたら

幸いです それでは また!


隈元建設の八代亜紀『ヒカル』。 私がブログ書いてます。 型枠大工さんを応援しちゃい隊 隊員ナンバー#001

One Comment on "もしも型枠屋さんがトラックをオーダーメイドで作ったら"

  1. かっちゃん より:

    初めまして。京都府北部在住の者です。求人ネットを見ていて気になり、H.Pを拝見させて頂きました。僕も前は足場、型枠をメインに運んでました。今は建設機械をメインに運んでます。
    161を通って滋賀にもよく行きますので、御社のトラックもよく拝見します。仕事をメインに考えた造りで、バランスのいいメッキ仕様で、僕が好きなスタイルのトラックです。
    仕事しやすい装備にセンスいいトラックだと仕事も丁寧に気分よく出来るんでしょうね!
    最近は、燃料高騰、労働時間や休憩にうるさくなって、運賃は上がらないし、運送業には辛い時代ですが、無事故で頑張りましょう!

いかがでしたか?感想をお聞かせください!